2015年2月21日土曜日

detune.「小春日和もどき」コード進行☆

こんにちは、ふるりらです。
今日はdetune.さんの1stアルバムより、「小春日和もどき」のコード進行を解析してみたいと思います!(当初楽曲タイトルが間違っていました。。お詫びいたします。。)
デビューアルバムの2曲目からして、すでに郷さん式コード進行を展開している模様!


小春日和
KEY=C#, E

[A]
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |

[B]
G#  | A#m7 | B    | A#m7  |
G#  | F#add9 |

[Intro]
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |

[2A]
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |

[2B]
G#  | A#m7 | B    | A#m7  |
G#  |

[サビ]
E F# | C# A | E D#7 | F  A# |
E F# | C# A | E D#7 | F  A#m A#m/G# |
D#7  | D#7   | G#(add9) |  F#add9 |

[間奏]
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |
G#  | A#m7 | B    | A#m7  |
G#  | F#add9 |

[C]
F# Gdim7 | G# Adim7 | A#m A#m/G# |
F# Gdim7 | G# Adim7 | A#m A#m/G# |
D#7  | D#7 | D#7 | G#  | F#add9 |

[Bridge]
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) |

[2サビ]
E F# | C# A | E D#7 | F  A# |
E F# | C# A | E D#7 | F  A#m A#m/G# |
D#7  | D#7   | G#(add9) |  F#add9 |

[Outro]
C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | C#add9 C#(♭5) | 


【ポイント①】
トニックC#に♭5を混ぜるあるアルペジオリフ!


まずは印象的な出だしのギターのアルペジオ。
恐らくこの曲はこのアルペジオが最初に出来て生まれたのでは、
と思わせるほど印象的。そして、ギターの4フレットにカポタストをはめて、
Aadd9のフォームで弾くと開放弦含めてうまくサウンドするため、
なんらかこのギターで4カポによる作曲の可能性があります。
郷さんには珍しいギターによる作曲かな、なんて想像しちゃいます。

さて、そのアルペジオ、KEY=C#の主和音であるC#に♭5を絡める、なかなかとトリッキーなフレーズになっています。#ソ#レ#ドソーファ#ドソというフレーズ。
add9である#レも絡めてあり、郷さんらしさもあるフレーズですね。

【ポイント②】
♭Ⅲ、♭Ⅵ、Ⅶなどを使った転調劇のサビ


さて、この曲の一番のインパクトは唐突に入ってくるサビですね。
EF#C#AED#7FA#というなんとメジャーコードのみの連結による進行です。
これを数字で表すと、♭Ⅲ→Ⅳ→Ⅰ→♭Ⅵ→♭Ⅲ→Ⅱ7→Ⅲ→Ⅵ、となります。
ちょうどKEY=C#なので半音下げて表してE♭→F→C→A♭→E♭→D7→E→Aとしてもわかりやすかもしれないですね。
ポイントはまずサビ頭、♭Ⅲ→Ⅳという進行。郷さんはよくお使いになる♭ⅢからⅣ、よくロックなどではパワーコードなんかにしてこの進行使いますね。
そして、いったんトニックのC#に戻った後、今度は♭ⅥであるAのコードへ。そこから、これをKEY=EのⅣとして捉えてKEY=Eへ一時転調。いつもの置き換え転調のテクニックです。そうするとEの次のD#7のコードは、KEY=C#のⅡではなく、KEY=EのⅦとして捉えることができます。しかし、次のFに進む時点では、なんと元々のKEY=C#のⅡとして考え、ⅢであるF、そしてⅥmのかわりにⅥへ進行、となっています。複雑です!
置き換え転調の2段構えで元に戻るわけです。凄い。

ここでもう一度KEY=Cで表したものを見てみるとわかりやすいですね。
E♭→F→C→A♭→E♭→D7→E→A。
つまりA♭→E♭の時点だけKEY=E♭と考えるような感じですね。

この部分さらに、ギターのカポタスト4フレットでKEY=Aのフォームでやってみると、いかにサビ中でKEY=AとKEY=Cのコードを平行に使っているかが分かります。このあたりの作曲中における、近いKEYまであたりまえのように和声感覚を拡張出来ている感じが、郷さんの天才たるゆえんだと思うのです。



さてさて、今回はポイント、2つに絞れました。
小さなトピックも少しだけ。
・なんといっても最近のdetune.にはないギター中心のサウンドが特徴的ですね。
・2Aの後半にはアルペジオリフの前半をなぞるようなベースでルート感が希薄になる仕掛けがあります。
・郷さんのボーカルがいまより男らしい感じがします☆
・逆に最近の楽曲に見られるような展開に仕掛けがあまりないのが寂しく感じられますね。。

デビューアルバムの、若かりし郷さんの荒削りさが出ているこの曲。
しかしながら、前述のように和声感覚が一つのKEYにとどまらない、拡張された和声感覚が既に形になっていることがわかる一曲でした!

さて、次回はたんきゅんデモクラシーさんの新曲「スケバカゲロウ」のPVが上がっていたので、行ってみたいと思います!




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