今日はdetune.さんのfeaturing yukuでの「ユクのうた」のコード進行を検証してみたいと思います。楽曲はiTunesで購入できますよ。
力強いビートが印象的でスタイリッシュ&クールな一曲ですね。
You Tubeには一部が上がっていますので貼っておきます。
ユクのうた
KEY=A, C
[Intro]
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
[A]
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
[B]
Bm9 | Bm9/E E/D | Amaj9 | G69 |
Bm9 | Bm9/E E/D | A/C# | C6 |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Dm Dmadd9 | Dmadd9 |
[C]
F#m F#m/E | Dmaj7 | F#m F#m/E | Dmaj7 | Dmaj7 |
Bm9 | Bm9/E E/D | A/C# | C6 |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Dm Dmadd9 | Dmadd9 |
[C]
F#m F#m/E | Dmaj7 | F#m F#m/E | Dmaj7 | Dmaj7 |
[サビ]
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | G/A Am7(11) | A A/G |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | G/A Am7(11) | A A/G |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | Amadd9(omit3) Am7 | B♭maj7 |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G |
[Intro2]
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
[2A]
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | Amadd9(omit3) Am7 | B♭maj7 |
Fmaj9 | Fdim7 E/G# | Am9 C/G | F#m7(♭5) |
A♭maj7 | B♭ | C | C |
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
[2A]
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 | Dmaj7 |
Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 | Amaj7 |
[2B]
Bm9 | Bm9/E E/D | Amaj9 | G69 |
Bm9 | Bm9/E E/D | A/C# | C6 |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Dm Dmadd9 | Dmadd9 |
Bm9 | Bm9/E E/D | A/C# | C6 |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Bm7 Aadd9/C# | Dmaj7 Aadd9/C# |
Dm Dmadd9 | Dmadd9 |
[2C]
F#m F#m/E | Dmaj7 | F#m F#m/E | Dmaj7 | Dmaj7 |
F#m F#m/E | Dmaj7 | F#m F#m/E | Dmaj7 | Dmaj7 |
[2サビ]
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | G/A Am7(11) | A A/G |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | G/A Am7(11) | A A/G |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | Amadd9(omit3) Am7 | B♭maj7 |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | Am9 |
B♭maj7 | B♭maj7 | B♭maj7 | B♭maj7 |
B♭maj7 | B♭maj7 | B♭maj7 | B♭maj7 |
[3サビ]
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | G/A Am7(11) | A |
Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | G/A Am7(11) | A |Fmaj9 | F/G Fmaj7/G | Amadd9(omit3) Am7 | B♭maj7 |
Fmaj9 | Fdim7 E/G# | Am9 C/G | F#m7(♭5) |
A♭maj7 | B♭ | C | C |
A♭maj7 | B♭ | C | C |
Fmaj9 | Fmaj7/G | Amadd9(omit3) | B♭add9 B♭maj7(13) |
今回の曲は珍しくmaj7、maj9が多く使われていますね。
ではポイントを見て行きましょう!
【ポイント①】
Aメロ、Bメロ、CメロとKEY=Aを保っていますが、サビ頭から突如、KEY=Cへと転調しています。Fmaj9 →F/G→Fmaj7/Gという動きは、テンションを省けばもともとのKEY=Aにおける♭Ⅵ→♭Ⅶという動きになります。それが次のKEY=CにおけるⅣ→Ⅴという動きに置き換わって、転調しているわけです。
いままでもいろいろな転調を見てきましたが、この短3度上、または短3度下への転調は比較的容易に行えます。平行調の関係性に近いですからね。
サビ前でいったんブレイクして、いきなりバーンと転調していてインパクトがありますね。
【ポイント②】
もう一度、サビの頭の進行を見てみましょう。
Fmaj9→F/G→Fmaj7/G→G/A→Am7(11)→A
一つ目はmaj9、2つ目のF/Gは上声のFのコードをベースのGのテンションとして考えると、7、9、11度。3つ目のFmaj7/Gはそれにさらに13度が加わった形。4つ目のG/Aも同様に考えると、7、9、11度、そして5つ目のAm7(11)は見ての通り7、11度が含まれています。
つまりそれぞれのコードに7度や9度、11度などが多く含まれています。それがあのサビの浮遊感になっていると思います。
さらに細かくみるとカウンターラインがそれぞれのコードトップラインとして、
Fmaj9(ソ)→F/G(ファ)→Fmaj7/G(ミ)→G/A(レ)→Am7(11)(レ)→A(ド#)
きれいに下降しています。
さらに後半のG/A→Am7(11)→A の部分には内声に
G/A(シ)→Am7(11)(ド)→A(ド#)
という動きもあって、綿密に作られていることが分かります。
【ポイント③】
3サビ後半に出てくるAm9→C/G→F#m7(♭5)からのA♭maj7→B♭→C。
このつなぎ目、 F#m7(♭5)→A♭maj7、転調はしていないと捉えられるのですが、転調しているように聴こえるくらいの意外性のある進行です。
どちらもKEY=Cにおけるノンダイアトニックコードですので、一時転調の連続となるのでハッとする響きになるのですね。
この強引さ、郷さんらしい進行です。
いかがでしたでしょうか?
今回の曲は大きな転調や強引さは見られませんでしたので、
一つ一つのコードに響きが重視された進行だと思いました。
さて、残った細かいトピック、いくつかあげてみます。
・BメロのC6、♭Ⅲ6のコードがらしいですね。やはり♭Ⅲをdim7にせずに6あたりにするのが郷さんらしいです。
・ポイント①ではサビを取り上げましたが、Bメロも9th系のコードが多く、珍しいですね。
・抜け目なく最後のコードを工夫されています。どうしてもさらっと終わらない郷さんですね☆B♭add9でバーンと弾いてからポロポロやってB♭maj7(13)という複雑さで締める。たんきゅんデモクラシーさんの「清く正しく」と同じような形です。
・サビ後半、Amadd9(omit3) と表記した、3度を弾かない形と思われるところがありました。最後の3サビのピアノのみの所のボイシングからの推測です。こういった3度省略のadd9も、郷さんの多用するコードです。
・サビからの転調と、進行、そしてサウンドがdetune.さんの「紙芝居」に通じるところがあると思いました。
・3サビの後半、繰り返しに終わらせずにしっかり工夫してくるところが抜け目なく、detune.作品のクオリティの高さを感じました。
いかがでしたか?
さて、いよいよYou tubeに音のある曲を取り上げきってしまいましたので、次回の曲、どうしようかな、等と思っています。
とりあえず、detune.さんの1〜3枚目のアルバムをまんべんなく取り上げて行こうかなと思っていますの、次回は1stアルバム『わ・お・ん』より「小春日和もどき」、行ってみようと思います。初期detune.さんのコード、どんなか、楽しみ☆
今回の曲は珍しくmaj7、maj9が多く使われていますね。
ではポイントを見て行きましょう!
【ポイント①】
サビ頭からの短3度上への転調!
Aメロ、Bメロ、CメロとKEY=Aを保っていますが、サビ頭から突如、KEY=Cへと転調しています。Fmaj9 →F/G→Fmaj7/Gという動きは、テンションを省けばもともとのKEY=Aにおける♭Ⅵ→♭Ⅶという動きになります。それが次のKEY=CにおけるⅣ→Ⅴという動きに置き換わって、転調しているわけです。
いままでもいろいろな転調を見てきましたが、この短3度上、または短3度下への転調は比較的容易に行えます。平行調の関係性に近いですからね。
サビ前でいったんブレイクして、いきなりバーンと転調していてインパクトがありますね。
【ポイント②】
サビにおけるmaj7、maj9系、Ⅳ/Ⅴの浮遊感
もう一度、サビの頭の進行を見てみましょう。
Fmaj9→F/G→Fmaj7/G→G/A→Am7(11)→A
一つ目はmaj9、2つ目のF/Gは上声のFのコードをベースのGのテンションとして考えると、7、9、11度。3つ目のFmaj7/Gはそれにさらに13度が加わった形。4つ目のG/Aも同様に考えると、7、9、11度、そして5つ目のAm7(11)は見ての通り7、11度が含まれています。
つまりそれぞれのコードに7度や9度、11度などが多く含まれています。それがあのサビの浮遊感になっていると思います。
さらに細かくみるとカウンターラインがそれぞれのコードトップラインとして、
Fmaj9(ソ)→F/G(ファ)→Fmaj7/G(ミ)→G/A(レ)→Am7(11)(レ)→A(ド#)
きれいに下降しています。
さらに後半のG/A→Am7(11)→A の部分には内声に
G/A(シ)→Am7(11)(ド)→A(ド#)
という動きもあって、綿密に作られていることが分かります。
【ポイント③】
F#m7(♭5)→A♭という意外性
3サビ後半に出てくるAm9→C/G→F#m7(♭5)からのA♭maj7→B♭→C。
このつなぎ目、 F#m7(♭5)→A♭maj7、転調はしていないと捉えられるのですが、転調しているように聴こえるくらいの意外性のある進行です。
どちらもKEY=Cにおけるノンダイアトニックコードですので、一時転調の連続となるのでハッとする響きになるのですね。
この強引さ、郷さんらしい進行です。
いかがでしたでしょうか?
今回の曲は大きな転調や強引さは見られませんでしたので、
一つ一つのコードに響きが重視された進行だと思いました。
さて、残った細かいトピック、いくつかあげてみます。
・BメロのC6、♭Ⅲ6のコードがらしいですね。やはり♭Ⅲをdim7にせずに6あたりにするのが郷さんらしいです。
・ポイント①ではサビを取り上げましたが、Bメロも9th系のコードが多く、珍しいですね。
・抜け目なく最後のコードを工夫されています。どうしてもさらっと終わらない郷さんですね☆B♭add9でバーンと弾いてからポロポロやってB♭maj7(13)という複雑さで締める。たんきゅんデモクラシーさんの「清く正しく」と同じような形です。
・サビ後半、Amadd9(omit3) と表記した、3度を弾かない形と思われるところがありました。最後の3サビのピアノのみの所のボイシングからの推測です。こういった3度省略のadd9も、郷さんの多用するコードです。
・サビからの転調と、進行、そしてサウンドがdetune.さんの「紙芝居」に通じるところがあると思いました。
・3サビの後半、繰り返しに終わらせずにしっかり工夫してくるところが抜け目なく、detune.作品のクオリティの高さを感じました。
いかがでしたか?
さて、いよいよYou tubeに音のある曲を取り上げきってしまいましたので、次回の曲、どうしようかな、等と思っています。
とりあえず、detune.さんの1〜3枚目のアルバムをまんべんなく取り上げて行こうかなと思っていますの、次回は1stアルバム『わ・お・ん』より「小春日和もどき」、行ってみようと思います。初期detune.さんのコード、どんなか、楽しみ☆
0 件のコメント:
コメントを投稿