また少し日が空いてしまいましたが、detune.さんの1stアルバムより「緑ドリーム」のコード進行を解析してみたいと思います!
緑ドリーム
[Intro]
A/B | A/B | A/B | A/B |
A/B | A/B | A/B | A/B |
[A]
C#add9 | Badd9 | Aadd9 | E |
F# | E | A | B | B |
[A' ]
C#add9 | Badd9 | Aadd9 | E |
F# | Eadd9 | Aadd9 | G#sus4 G#7 |
[B]
Eadd9 | Gadd9 | F#m7 A/B | E A |
E/G# | F#/A# | A E/G# | G F#m |
[Intro2]
A/B ×4
[2A]
C#add9 | Badd9 | Aadd9 | E |
F# | E | A | B | B |
[2A' ]
C#add9 | Badd9 | Aadd9 | E |
F# | Eadd9 | Aadd9 | G#sus4 G#7 |
[2B]
Eadd9 | Gadd9 | F#m7 A/B | E A |
[2A]
C#add9 | Badd9 | Aadd9 | E |
F# | E | A | B | B |
[2A' ]
C#add9 | Badd9 | Aadd9 | E |
F# | Eadd9 | Aadd9 | G#sus4 G#7 |
[2B]
Eadd9 | Gadd9 | F#m7 A/B | E A |
E/G# | F#/A# | A E/G# | G F#m | A/B |
[B]
Eadd9 | Gadd9 | F#m7 A/B | E A |
Eadd9 | Gadd9 | F#m7 A/B | E A |
E/G# | F#/A# | A E/G# | G F#m |
Aadd9 | Aadd9 |
[Outro]
A/B | A/B | A/B | A/B |
A/B | A/B | A/B | A/B |
(N.C.) | (N.C.) |
【ポイント①】
Aメロの頭から見てみると、KEY=C#のⅠ→♭Ⅶ→♭Ⅵと見えますし、確かにそうなんですが、そもそも頭のC#をC#mに変えるとKEY=Eですべて収まる形なんですね。つまりここではKEY=C#とKEY=Eを分けて考えるのでなく、KEY=Eからみた平行調のKEY=C#mの同主調のKEY=C#も同じフィールドとして捉えると、とってもすっきりしてきます。
郷さんの和声感覚はこの、他のKEYをも同じフィールドで捉える、というところにあることが分かって来ましたね。
もちろん、イントロのA/BからのC#も同じようにKEY=EからKEY=C#への転調、ではありますが、同じフィールドで捉えることができます。
ちなみにC#がadd9になっていて、かつ3度の音が鳴っていないadd9なので、よりC#mに近いサウンドのため、よりスムーズさが増していると考えられます。
さらにF#のあとのEはメロディが#ラへ行っている事からKEY=EのⅠとしての機能ではなく、KEY=C#の♭Ⅲとして機能していることがわかります。このあたりからもいかに同じフィールド内を自由に行ききしているかが見えてきます。
【ポイント②】
これはもはやここで上げる必要もないくらいの定番ですが、おさらいで。
この曲でも郷さんらしの象徴のadd9と♭Ⅲ、KEY=EのGの和音が使われています。この初期の作品で、既にそれは現れていたんですね。
さて、他にトピック的なことは今回はそんなにないのですが、イントロでⅣ/Ⅴで停留していたり、add9や♭Ⅲ、さらにオンコードなど、郷さん作曲術のポイントがこの初期の楽曲でもしっかりと現れていて、若くして自分の楽曲の構造を作り上げてしまった天才の片鱗がここでも見えますね。もちろん、その後の楽曲をみればさらにそれがブラッシュアップされたことが分かりますが。
それにしても「緑ドリーム」、とはいったいなんのことでしょうか。。
さて、次回はdetune.さんの2ndアルバムより「sono」、行ってみます!
A/B | A/B | A/B | A/B |
(N.C.) | (N.C.) |
【ポイント①】
平行調の同主調ももはや同じ庭
Aメロの頭から見てみると、KEY=C#のⅠ→♭Ⅶ→♭Ⅵと見えますし、確かにそうなんですが、そもそも頭のC#をC#mに変えるとKEY=Eですべて収まる形なんですね。つまりここではKEY=C#とKEY=Eを分けて考えるのでなく、KEY=Eからみた平行調のKEY=C#mの同主調のKEY=C#も同じフィールドとして捉えると、とってもすっきりしてきます。
郷さんの和声感覚はこの、他のKEYをも同じフィールドで捉える、というところにあることが分かって来ましたね。
もちろん、イントロのA/BからのC#も同じようにKEY=EからKEY=C#への転調、ではありますが、同じフィールドで捉えることができます。
ちなみにC#がadd9になっていて、かつ3度の音が鳴っていないadd9なので、よりC#mに近いサウンドのため、よりスムーズさが増していると考えられます。
さらにF#のあとのEはメロディが#ラへ行っている事からKEY=EのⅠとしての機能ではなく、KEY=C#の♭Ⅲとして機能していることがわかります。このあたりからもいかに同じフィールド内を自由に行ききしているかが見えてきます。
【ポイント②】
おなじみのadd9と♭Ⅲ
これはもはやここで上げる必要もないくらいの定番ですが、おさらいで。
この曲でも郷さんらしの象徴のadd9と♭Ⅲ、KEY=EのGの和音が使われています。この初期の作品で、既にそれは現れていたんですね。
さて、他にトピック的なことは今回はそんなにないのですが、イントロでⅣ/Ⅴで停留していたり、add9や♭Ⅲ、さらにオンコードなど、郷さん作曲術のポイントがこの初期の楽曲でもしっかりと現れていて、若くして自分の楽曲の構造を作り上げてしまった天才の片鱗がここでも見えますね。もちろん、その後の楽曲をみればさらにそれがブラッシュアップされたことが分かりますが。
それにしても「緑ドリーム」、とはいったいなんのことでしょうか。。
さて、次回はdetune.さんの2ndアルバムより「sono」、行ってみます!
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